『奇々怪界~狐の里入り~』を読みました 『奇々怪界~狐の里入り~』を読みました

お久しぶりです。萌尽狼です。

4月の初めに秋葉原のメロンブックスで『奇々怪界』の本を見かけたので読んでみました。
ビニールをはがすまでライトノベルだとは知らず、本を読むのが遅く、しかも仕事の合間に読んでたので、読み終えるまでに1ヶ月もかかってしまいましたが...

奇々怪界~狐の里入り~.jpg

私は実は『奇々怪界』はアルトロンがゲームボーイアドバンスで出したシリーズ最新作である『奇々怪界あどばんす』しか実際には遊んだことがなくて、それも難しくて序盤で投げ出してて、初代はアルファレコードの『TAITO GAME MUSIC』でしか聴いたことがなくて、ゲームレジェンドやゲームショップ1983のお店でも売れに売れた同人誌『ビデオゲームクロニクル(1) 奇々怪界』も読んでない、単なる巫女好きだったりします。

帯には「ゲームの登場から二十四年。」と書かれていますが、初代をベースとしたお話ではなく、あさりよしとお先生がイラストを描いていたスーパーファミコン版などの歴代のシリーズ作を経た、時間軸としては最新版(小夜たちにとってはまさに今)の日常を描いたストーリーとなっています。

話の中には小夜が過去にさまざまな妖怪と戦ってきたということで、謎の黒マントとか旧作のサブタイトルのような文章は出てきますが、過去のエピソードに触れるのは序盤に登場する化け狸の魔奴化(まぬけ。ふりがなのないところはずっと「まどか」だと思って読んでいた...)くらいで、『奇々怪界』に関する予備知識がなくても十分楽しめる内容になっています。

ストーリーはざっくりいうと小夜と美紀にできた妹分のきつねっ娘が村人たちと打ち解けるまでを描いた話で、ゲームのように小夜は妖怪と戦ったりしません。移りゆく山の秋と、そこで起こった事件に巻き込まれた巫女や村の子供たちのさまざまな表情を、実にゆったりとしたあまり難しくない文体で綴っており、ライトノベルの独特の文章が苦手という人でも肩肘はらずに読めるものになっています。

劇中に登場する小夜のお姉さんぶりと、表紙のデフォルメされたかわいらしい姿とには若干のギャップがあるのが脳内補完していくうえでの難点ですが、多くの人が『奇々怪界』という作品にいだいているであろう、かわいらしい巫女さんが活躍するゲームというイメージは崩しておらず、これはこれでいいんじゃないかと思います。

まあ、章と章の間にあるマンガにはシリーズのファンならニヤリとするであろうかなりマニアックなネタも仕込まれていたりするので、イラストに関していえばファンブック的な側面が強いのが、純粋に物語を楽しみたいという人にとってはよくわからないものになってしまっているのが残念ですが、タイトーオフィシャルとしてはおそらく初の書籍化だろうし、イラストやマンガを描いた人がはしゃぎすぎてしまうのも無理もないかな...と思ってしまいました。

PS2で発売予定だった『奇々怪界2』も『雪ん娘大旋風~さゆきとこゆきのひえひえ大騒動~』に姿を変えてしまったし、『奇々怪界』の新しい作品が気になってしょうがないという人は、さくっと読める内容なので読んでみてはいかがでしょうか?

メーカー公式サイト:http://www.harvest-inc.jp/label_ikeboku/index.html

【ゲームショップ1983の札幌のお店でもEC支店でも販売中】
PS2用新品ソフト『タイトーメモリーズ 上巻エターナルヒッツ(ベスト)』(初代『奇々怪界』入ってます)
自費出版ゲーム研究本『ビデオゲームクロニクル(1) 奇々怪界』
Wii用新品ソフト『雪ん娘大旋風~さゆきとこゆきのひえひえ大騒動~』
PS2用新品ソフト『雪ん娘大旋風~さゆきとこゆきのひえひえ大騒動~』



[Written by 萌尽狼 ]